金山駅徒歩3分で通える歯医者「かなやま歯科」院長の宮園達也です。
今回は悩んでいる方が多い、食いしばりや歯ぎしりの治療に効果的なボトックス治療についてお話していきます。
ボトックス治療に用いられるボツリヌス菌
ボツリヌス菌は土の中や水の中などに存在し、酸素のない環境で増殖する細菌です。この菌は非常に強力な神経毒素持ち、A型~G型の7つの異なるタイプが存在します。
1793年にドイツの医師がソーセージ中毒事件を調査した際に原因がボツリヌス毒素であることを突き止めました。そして1895年、ベルギーの細菌学者がハムの食中毒事件を調査し、原因菌としてボツリヌス菌を発見しました。
ボツリヌス毒素は少量の投与によって神経伝達物質の放出を阻害し、筋肉の異常収縮を抑えることができます。そのため20世紀後半頃から眼瞼痙攣や斜視、しわ取り治療に用いられるようになりました。そして食いしばり、歯ぎしりの治療にも用いられるようになりました。
かなやま歯科では、食いしばりや歯ぎしりの自費治療としてボトックス治療を行っております。
筋電図によって筋肉の強さを測定し、必要であると判断した方には注意事項を説明した上で施術いたします。
そして施術から1か月後に経過観察と筋電図の測定をもう一度行い、効果を確認していきます。筋電図は数値として目に見えるため、効果を実感しやすいかと思います。その後、定期的にメンテナンスを兼ねて来院していただき、食いしばり・歯ぎしりを確認していきます。
食中毒を起こす原因にもなるボツリヌス菌ですが、正しい使い方をすることで食いしばりや歯ぎしりによってダメージを受ける歯を守ることができます。
気になる事があればお気軽にご相談ください。