子供の仕上げ磨き、しっかりできていますか?
この問いに、100%の自信をもってYESと答えることができるお母さん、お父さんはあまりいないと思います。
そこで、今回は子供の仕上げ磨きについて知っておくべき3つの事を簡単にまとめました。
■仕上げ磨きにかける時間や回数は?
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少なくても1日1回は歯に汚れがついていない清潔な状態をつくってあげてください。
1日に何度も磨いているが、キレイに磨けていない状態よりも、1日1回でもお口の中の健康を維持できる仕上げ磨きを、親御さんがきちんと出来ている状態のほうが効果があると個人的には考えています。
それでは、1日のうちどの時間帯に磨くのがベストなのか。
それは、寝る前です!
これは子供に限らず大人もそうなのですが、虫歯はほとんどの場合が夜眠っているあいだに作られます。
大きな理由としては、眠っているあいだは唾液の分泌量が低下するため。なので、仕上げ磨きとして最もベストな時間帯は寝る前なんです。
毎日必ず寝る前は歯磨き!この習慣を幼少期のうちから身につけておきたいですね。
■仕上げ磨きをするときの姿勢
ゴロン、と仰向けに寝転んだ姿勢が必須。
立ったままや座ったままの姿勢では、十分に磨くことがとても難しいです。
歯科医院で実際に診察する場合もほとんどの場合、患者さんに仰向けに寝転んでいただくことで治療をしっかりと行う事ができます。
3歳頃までは仕上げ磨きを嫌がる場合も多くありますから、動くことができないようしっかりと固定する事も大切です。
ただしその押さえ方が誤っていると、恐怖心が芽生え歯磨き自体を嫌いになってしまいます。
ぜひ歯医者さんにコツを聞いてみたくださいね。
■仕上げ磨きは何歳から?何歳まで?
始めは、歯が生え始めたタイミングから開始してください。
最初はガーゼタオルで拭うようなところからスタートしていただいて構いません。
重要なことは「歯を磨くことを習慣化すること」です。
今日はもういいや、眠っちゃったし歯磨きなし、という例外を作らないようにしましょう。
最初にお話ししたように、1日1回はお口の状態をキレイにしてほしいですが、十分な仕上げ磨きが出来なくても、歯ブラシをする行為自体は習慣として頑張ってあげてほしいです。
それでは、いったい何歳まで仕上げ磨きをするのか?
結論を言うと、一人でキチンと歯ブラシができるようになる歳まで。
もちろん個人差はありますが、小学生から中学生になるくらいまでは必要と考えてください。
仕上げ磨きがきちんと出来ているかの判断は親御さんでは難しいかと思います。なので、歯医者さんでチェックしてもらうことをオススメします。
簡単ではありますが、仕上げ磨きについて知っていてほしい3つのことを書かせていただきました。
少しでも参考になればうれしいです。
■おやつで虫歯を作らない方法とは
虫歯の原因となるおやつ。
おやつとどう付き合っていくかによって、子供のお口の健康状態は大きく変化します。
おやつは友達とのコミュニケーション、食事の補助や味覚の発達などの役割もあるため、おやつを全く無しで子育てしていくことはあまり望ましくないと考えています。
ここで、歯医者さんの立場から見て最も気を付けてほしい事、をお伝えしたいと思います。
それはズバリ「おやつをダラダラ食べない」ということ。
基本的に、歯は虫歯菌のだす酸によって溶ける(脱灰)事と、唾液の力により治る(再石灰化)事を繰り返しているんです。
その為、ダラダラとおやつを食べる事によって、治る時間が不足し歯が溶け続け、その結果虫歯を作ってしまいます。
親御さんがおやつの時間をしっかりと決め、その時間に食べさせることで極端に虫歯のリスクは下げられます。
ジュースについても同じことが言えるので、お気をつけくださいね。
おやつの時間をしっかり守って、虫歯一つない元気なお子さんに育ってほしいですね。